異常な暑さから料理するだけで汗だくになってしまう夏、簡単な副菜すらつくる気力を失いかけていたところ、無印良品のぬか床に出会いました。
ぬか漬けには以前からうっすら興味がありましたが、塩分が気になり「とりあえず今はいいか」とスルー。
滝のように汗をかく夏なら少しばかり塩分が増えても大丈夫かと、細かいことを気にせず手軽さを優先することに。

食べる量を調整すれば大丈夫だよ
旬の野菜を調理不要で食べられる、野菜と一緒にぬかの栄養素も吸収できるというメリットもあり、ぬか漬けは一石三鳥!
楽に楽をかさねて、週1のかき混ぜで済む無印良品の発酵ぬかどこを取り入れました。
ぬか漬けづくり初心者のわたしでも簡単に使える、ありがたいぬか床です。
- 初めてぬか漬けをつくる
- 副菜づくりに時間をかけられない
- ぬか漬けに対して面倒、ぬか臭いなどマイナスイメージがある
初めてでも無印のぬか床なら安心

無印良品 発酵ぬかどこ
890円(税込)
ぬか漬けは面倒というイメージがありましたが、無印良品のぬか床ならすでにぬか床ができあがっているので野菜を切って漬けるだけ。
1週間に1回かき混ぜるだけの簡単なお手入れと、口コミでの評判がよかったので購入してみました。
ITEM
- 容量:1kg
- 保存方法:開封後は冷蔵庫
- 原材料:米ぬか(国産)、食塩、昆布、唐辛子、ビール酵母
開封後はチャックをしめて保存します。
ホーロー容器を用意する必要はありません。

正面に賞味期限が書かれていますが、お手入れすることで期限がきても長く使い続けられます。
常温での漬けこみは味がばらつきやすくなるので、冷蔵庫で保存とのことです。

野菜室でもOKです
無印良品の発酵ぬかどこ
使い方
- 野菜を水洗いして入る大きさに切る
- 袋に入れてぬかをかぶせる
- 冷蔵庫にしまう
食材を洗って・切って・入れるだけ!
ぬか床をつくる工程からかき混ぜまで手間ひまをかけてつくるイメージがありますが、無印良品のぬか床なら簡単です。
一般的にぬか床は菌のバランスを保つために毎日かき混ぜる必要があるところ、無印良品のぬか床は週に1回でOKなのがうれしいですね。
無印のぬか床でつけた味は?
漬けた順番にご紹介するので、初めに漬けたにんじんやきゅうりは漬け時間が短めです。
にんじんときゅうりをあわせて2回、白菜も2回、なすは1回、豆腐を1回漬けています。
にんじん

まずはぬか漬けの王道野菜であり大好きなにんじんを漬けてみました。
開封したてなのでぬか床から発酵臭を強く感じます。

酵母パンの香りに似ています
にんじんの漬け時間
公式:表記なし
実際:12時間
にんじんの漬け時間はパッケージにも無印良品のページにも記載がなかったので、普段つくっているにんじんの味噌漬けと同じ漬け時間にしてみました。
夜に漬けておけば翌日の朝にできあがります。

ぬか床からにんじんをとりだすと、少しくたっとしていました。
食べてみると意外に歯ごたえが残っていてポリポリとした食感です。
ほどよく味がついていて塩辛さは気になりません。
ぬかづけ1回目なので、口コミにある通り少し酸味が目立つものの許容範囲内。
濃い味が好きな方は、初めからひと晩漬けてもいいかもしれません。

ステック状に切ると、にんじんのポリポリとした食感をより楽しめます。
きゅうり
きゅうりの漬け時間
公式:12~18時間
実際:6時間
初めは味が濃く仕上がるとのことなので、公式が推奨する時間の半分だけ漬けることに。
きゅうりを丸ごと入れられるほど幅がなかったので、2本を半分に切ってから入れました。

1回目なのでたった6時間でもちょうどいい漬かり具合です。
きゅうりの太い部分は漬かり具合が少し物足りないと感じましたが、初回ならこれくらいの時間から調整したほうがよさそうです。
白菜
白菜の漬け時間
公式:表記なし
実際に漬けた時間:4時間
冬野菜である白菜ですが、スーパーでみかけたので漬けてみました。
白菜をぬか漬けにするときは、塩もみして水分をぬく下準備が必要です。
食べやすい大きさにカットしたあとポリ袋に入れ、塩を適量まぶし軽くもんでおきます。
冷蔵庫で1時間寝かせると水分がでてくるので、水気をきったあとに無印良品のぬかどこにイン。
約4時間で白菜のぬかづけができあがります。

4時間で浅漬けくらいの塩味としゃっきりとした食感になりました。
白菜のみずみずしさと歯ごたえのバランスがちょうどよく、うまみも感じられます。
白い軸の部分よりも葉の部分がしっかりめに漬かるので、葉だけ取りだし軸は5時間くらい漬けるのがいいかもしれません。
ちなみに軸の周りについていた葉は、残しても取りだそうとするとちぎれてしまいます。

白菜1/4のサイズで3枚分漬けると、15cmの保存容器を満たすくらいの量になります。
写真の量だとひとりでも1日で食べきれる量なので、好みの漬け時間を把握できたら葉をわけずに1/4~1/2サイズを一気に漬けてよさそうだなと思いました。
ちなみに赤い粒のようなものは、無印良品のぬかどこにあらかじめ入っている唐辛子です。
白菜のぬかづけはそのままでもおいしいですが、ピリッとした辛みがあるとさらにおいしい!
下ごしらえの段階で小口切りした唐辛子を入れておくといいですよ。
なす

なすは色移り防止のために塩もみします。
表面に塩をまぶして約15分置くと表面に水分が浮いてくるので、ふきとったあとに半分に切ります。
なすをぬかに沈ませるように上から軽く押してチャックをしめ、袋の両サイドから手のひらで力を入れると、なすを押したときに盛り上がったぬかがちょうどよくかぶさってくれますよ。
白菜を漬けたからなのか、この段階でぬかどこはだいぶやわらかくなりました。
固さの目安である味噌くらいのやわらかさになったことで使いはじめの頃とくらべてだいぶ扱いやすく、楽にかき混ぜられます。
なすの漬け時間
公式:16~24時間
実際に漬けた時間:15時間

夜につけて翌朝に取りだしました。
皮部分のコリッ・キュッとした歯ごたえは残ったまま、中はやわらかでじゅわっと水分とうまみががあふれます。
浸かり具合は15時間くらいがベストかなと感じました。
無印良品のぬかどこを使って5回目くらいになると、初めに気になっていた酸味がほぼなくなりちょうどいい味わいになります。
ぬかから取りだして時間が経つと茶色く変色するので、早めに食べきるのがおすすめです。
木綿豆腐

豆腐のぬか漬けもおいしいと聞いて試してみました。
木綿豆腐をキッチンペーパーで包み重しをのせ、冷蔵庫で約2時間水切りをします。
水切り後、新しいキッチンペーパーで包みなおしそのままぬか床へ。
木綿豆腐の漬け時間
公式:表記なし
実際に漬けた時間:24時間
無印良品のぬか床を繰り返し使って6回目になり味が安定しつつあるので、漬け時間をしっかりとりました。

キッチンペーパーが邪魔して漬かりにくいのでは?と思っていましたが、思ったより濃いめに味がついています。
豆腐のぬか漬けがよくチーズに例えられる通り、濃厚でなめらかな舌触り。
塩辛さの奥から大豆の風味を感じられ、お酒がすすむ味です。
豆腐だと思って食べると食感と味のギャップに驚くかもしれません。
もっと水切りの時間を長くして水分を極限まで絞ると、もっとおいしくなりそうだと感じました。
無印のぬか床を使って気づいたよしあし
実はぬかづけを食べるのも仕込むのも初めて。
幼いころ、梅干やたくあん、浅漬けは食卓に並んだ覚えがありますが、ぬかづけを食べる習慣がありませんでした。
今回初めて自分で漬けてみて気づいた、ぬかづけのいいところ・ちょっと微妙なところをまとめています。
よいところ
- 漬けるのもお手入れも楽ちん
- ぬかの栄養素も吸収できる
- 副菜のレパートリーが増える
好きな食材を切って漬けるだけ。
無印良品のぬか床は抗菌性の高い乳酸菌を使って発酵させているので、かき混ぜるのは週1回でOK!
手間をかけずに副菜を増やせるのがいいところです。
「発酵ぬかどこ」とある通り、ぬかづけはヨーグルトや納豆と同じ発酵食品。
乳酸菌により腸内環境が整い、ビタミンB・Eも補給できるので、健康や肌のためになります。

乳製品を控えているわたしにとって貴重な乳酸菌供給源!

納豆や味噌汁よりも簡単に毎日食べられるね
気になるところ
- 初めはうまみが物足りない
- 汚れやすい
- 保存がきかない
レビューにある通り、初めは酸味が目立ちうまみが物足りない印象です。
漬ける量にもよりますが、4~5回目で酸味が抑えられ塩味・うまみをしっかり感じるようになります。
さらにおいしく育てるなら昆布やしいたけなどの乾物を入れましょう。
ゆるくなったぬかの水分を吸いとりつつ、うまみをプラスしてくれます。

5~6回漬けるとぬか床がやわらかくなったのでこのタイミングで昆布を入れました
無印良品のぬか床容器は高さのある袋タイプ。
かき混ぜたり食材を出し入れしたりすると、チャック部分や腕にぬかがつきやすく拭き取るのがちょっと面倒だなと感じました。

チャック部分にぬかがつくと乾燥や液漏れの原因になるからきちんと拭きとろう
発酵食品=保存がきくイメージがありましたが、ぬかから取りだしたあとは風味が落ちないうち(24時間以内)に食べるのがベストだと聞きました。
冷蔵庫でも1~2日しか保存できず、意外と日持ちしません。
一度にたくさん漬けると食べきれず、食べきれたとしても塩分過多になりがちです。
MEMO
ぬか漬けの塩分※1
きゅうりのぬか漬け:5.3g
なすのぬか漬け:2.5g
大根のぬか漬け:3.8g
可食部100gあたり
一日あたりの食塩摂取量の目安は、成人男性が7.5g未満、成人女性が6.5g未満です。※2
日本人は味噌やしょうゆを料理に使う機会が多いことから、塩分のとりすぎが栄養課題としてあげられています。
食事バランスを考え塩分のとりすぎに注意しつつ、毎日適量を取りいれるのがいいですね。
さいごに
全体的に味が薄くなってきたら別売りの「補充用」を追加でき、繰り返し長く使えます。
週1回かき混ぜて様子をみながら水分を調節したり塩味・うまみを足したりすることで、自分好みのぬか床に育てられるのもいいところ。
すでに発酵されている状態でお手入れも簡単なので、ぬか漬け初心者のわたしも難なくぬか漬け生活をはじめられました。
夏野菜を一通り試したあとは、ゆでたまごやアボカドなどの変わり種にもチャレンジしたいです。
- 商品名:無印良品「発酵ぬかどこ」
- 価格(税込)容量:890円/1kg
- 賞味期限:製造日から240日
- キーワード:ぬか床/ぬか漬け/腸活/ビタミンB群/ビタミンE/乳酸菌