買ってよかったニトリのスチーム加湿器。もしかして隠れた名品では?

ニトリのスチーム加湿器(NI ウーレ)

ニトリのスチーム加湿器は、2022年買ってよかったものランキングTOP3に入るほどお気に入り。

菌が繁殖しやすいという加湿器のデメリットを徹底的にカバーしたくてスチーム式を第一候補としていたものの、どうしても気になるのが電気代……

人気のスチーム加湿器は本体価格もお高めで電気代も爆発的に高いと聞きあきらめかけていたとき、ニトリのスチーム加湿器に出会いました。

レビューが少なかったのが不安でしたが、実際に使ってみると期待以上にすごくいい!

購入に至るまでにあれこれと吟味した過程や、使ってみて気づいたニトリのスチーム加湿器(NI ウルーレ)の魅力をご紹介します。

この記事はこんな方におすすめ
  • 新しく加湿器を買うならスチーム式がいい
  • ニトリのスチーム加湿器が気になっている
  • スチーム加湿器にしたいけど電気代が心配でなかなか踏み切れない
Contents

加湿器の種類をおさらい

スクロールできます
超音波加湿器
超音波式
スチーム式(加熱式)加湿器
スチーム式
気化式加湿器
気化式
ハイブリッド式加湿器
ハイブリッド式
仕組み超音波の振動でミストを発生ヒーターで加熱水を含んだフィルターに風をあてて気化水を含んだフィルターに温風をあてて気化
価格5,000~37,000円3,000~14,000円15,000~20,000円8,000~11,000円
電気代
(1時間あたりの目安)
約0.7~1.7円約6.5~9.5円約0.3~0.4円1.2~5円
衛生面
掃除のしやすさ
※ 1kWh=31円で換算(2022年7月改定)/適用床面積(プレハブ洋室7~10畳)/ecoモード含む

パナソニックやシャープなど、大手メーカーの加湿器を種類ごとに2~5商品ピックアップし、価格(定価)や電気代の目安をまとめました。

こぢんまりとした自室で使う予定なので、7~10畳の広さを加湿できるものに厳選しています。

それぞれ加湿の仕組みが異なり、価格や電気代など気になる項目もバラバラです。

次からはさらにわかりやすいよう、種類ごとのメリット・デメリットをふまえながら、選ばなかった理由・選んだ理由をお話しします。

超音波加湿器

メリット

  • 商品数が多い
  • 電気代が安い
  • 幅広いデザイン

デメリット

  • 菌が繁殖しやすく空気中に広がる恐れあり
  • 周りが水っぽくなりやすい

超音波加湿器は大手メーカーに限らず100円ショップや雑貨店にもあり、一番手に入りやすい種類です。

ヒーターがないので電気代が安く、価格も控えめなのが特徴。

デスクに置ける小型タイプから部屋全体を加湿できる大型まであり、サイズ・デザインともに幅広いことから、お部屋の雰囲気にあわせて選べます。

迷ったらつい手に取りたくなる種類です。

ao

わたしも加湿器についてくわしくなかった頃は超音波加湿器ばかり使っていました

現在、めっきり超音波加湿器を使わなくなった理由は、衛生面のデメリットが大きいからです。

コロナ禍で加湿器を使う人が増えたと同時に、加湿器の蒸気から菌を吸い込み肺炎を引き起こすケースが増えたと聞きます。

これまで使ったことのある超音波加湿器はパーツが細かく、使うたびにスポンジ部分をしっかり乾かすことがほぼ不可能なので、清潔に保てていた自信がありません。

衛生面が気になり、新しく加湿器を購入するにあたって即候補から超音波式を外しました。

スチーム加湿器(加熱式)

メリット

  • 菌が繁殖しにくく衛生的
  • 温かな蒸気で室温を上げる効果あり
  • お手入れしやすい

デメリット

  • 電気代が高い
  • カルキ汚れがつきやすい

第一候補としてあげたのがスチーム加湿器です。

加湿器を使うにあたって不安に感じている菌の繁殖を沸騰でカバーでき、衛生面で安心して使えるのが魅力的だと思いました。

しかし電気代が高くなってしまうのが大きな欠点……

カルキ汚れは気化式やハイブリッド式でもなってしまうので気になりませんが、これからますます湿度が下がることを考えると経済的な加湿器の方がうれしいですよね。

のんびりねこ

電気料金また値上がりするらしいからね

気化式加湿器

メリット

  • 電気代が安く省エネ
  • 広い部屋に使える大型タイプ多数
  • 空気清浄機能のセットになっているものあり

デメリット

  • フィルターのお手入れが面倒
  • フィルターにカルキ汚れやカビが繁殖しやすい

気化式加湿器は水を吸い上げたフィルターに風あて、気化することで加湿する仕組みです。

わが家には長年使っている加湿空気清浄機がリビングにあるので、メリットとデメリットのどちらもよく知っていました。

加湿器4種類のなかで一番電気代が安く済むメリットよりも、とにかくお手入れが面倒でデメリットが上回る印象です。

最新の気化式加湿器はお手入れを簡単にするために、半年ごとに交換する使い捨てフィルターを採用したり、つけ置きではなく押し洗いで楽に掃除できたりなどの工夫が施されています。

しかしきれいな状態を保てるかどうかは、実際に使ってみないとわかりません。

1カ月ごとにつけ置き洗いし、毎日タンクやトレー、フィルターを水洗いしていましたが、すぐに一部が変色しカルキ汚れがこびりついてしまいました。(加湿空気清浄機ではありますが)

お手入れをきちんと続けても送風による変なにおいも気になります。

ao

正直「お手入れ簡単」「10年交換不要」とうたっているタイプでも信られません

わたしが探している8~10畳に適した気化式加湿器は大手メーカーであまりみかけず、電気代が抑えられる分、本体価格がお高めなのもネックです。

ハイブリッド加湿器(加熱気化式)

メリット

  • ecoモード搭載で電気代が抑えられる
  • 菌が繁殖しにくい
  • 高機能

デメリット

  • 電気代を節約しようとすると気化式とほぼ同じ
  • ecoモードじゃないと電気代が高い

ハイブリッド加湿器はチャイルドロックやアロマ対応、湿度設定、タイマーなどあらゆる機能が充実し、使い勝手のよさが魅力です。

スチーム式と同じようにヒーターONの状態でパワフルに加湿、気化式のように水を吸い上げたフィルターに風あてて湿度を保つ、2つの方式に切り替えながら運転するので、電気代のムダを抑えられます。

さらにecoモードにしておけば、超音波式並みに経済的。

長く使えるとっておきの一台を用意したい方におすすめです。

ecoモードにすれば電気代を安く抑えられますが、言い換えると節約を前提に使うとほかの運転モードを活用できず、気化式加湿器を使っているのと変わりません。

お手入れしやすいタイプを選ばないと赤カビが発生しやすい、タンクからの水漏れしやすいなどのデメリットも気になります。

念願のスチーム加湿器はニトリで買いました

ニトリ スチーム加湿器のビジュアル

ニトリ スチーム加湿器(NI ウルーレ)
3,192円(税込)

「今年は加湿器を買おう」「新しく加湿器を買い替えたい」と考えている方にとって少しでも参考になるよう、ニトリのスチーム加湿器を購入するまでの過程をお話しします。

加湿器に求める5つの条件

購入前に4種類の加湿器がもつメリット・デメリットをふまえて、加湿器にどんなことを求めるのか整理してみました。

こんな加湿器が理想

  • 菌が繁殖しにくいのは絶対!
  • 本体価格がお安めだとうれしい(~5,000円)
  • 電気代はなるべく抑えたい
  • 小さなパーツや細かい凹凸がなくて掃除が簡単
  • 7~10畳用
のんびりねこ

そんな加湿器あるの?ってくらい厳しすぎる条件……

譲れない条件である衛生面から、超音波式はここで除外。

本体価格が高くお手入れが面倒な気化式も外して、スチーム式かハイブリッド式で悩みました。

2つの種類まで絞れたので具体的に商品を探していくと、求める5つの条件を満たす加湿器を発見!

ao

わたしの理想をかなえてくれたのはニトリの「スチーム加湿器(NI ウルーレ)」です!

ニトリのスチーム加湿器に決めた理由

スチーム加湿器の衛生的な安心感はかなり魅力的なので、大きなデメリットである電気代の高さをなんとかしてカバーできれば……!と思っていました。

初めにチェックしたのは、スチーム加湿器のなかで人気の高い象印のポット型スチーム加湿器です。

テレビ番組でもみかけたことがあり、お手入れしやすくシンプルな見た目が好印象でした。

しかし購入者のレビューをみてみると「電気代が跳ね上がった」との声があり、やっぱりスチーム加湿器を選ぶなら電気代の高さは目をつむるしかないかとあきらめかけていました。

ao

象印のスチーム加湿器(EE-RR35)は湯沸かし時に985Wも!

そんなとき、ニトリのオンラインサイトでほかの商品を探していたところ「そういえばニトリにも加湿器あるよね?」と気づいてスチーム加湿器(NI ウルーレ)を発見!

レビュー数が2件のみで少なく、SNSでも参考になる声がほとんどみつかりませんでしたが、とある方のブログ記事で「スチーム加湿器なのに電気代が抑えられる」と知ってますます気になるように。

たしかに定格消費電力が210Wで控えめ、本体価格が約3,000円でかなりお買い得では?と、この時点でほぼ購入を決めていました。

【定格消費電力とは】
最大電力消費量のこと。スチーム加湿器の場合、湯沸かし時と加湿時に消費電力の差があります。
消費電力がMAXになる湯沸かし時の電力が定格消費電力として表示されています。

口コミが少なく、実際使ったことがあるリアルな声がわからないので、説明書をみてお手入れしやすいかな?使い勝手はどうかな?とイメージをふくらませ、やっぱりニトリのスチーム加湿器に決めましました。

ちなみにアイリスオーヤマのスチーム加湿器(SHM-260R1)も本体価格が約3,000円、消費電力210Wとほぼ同じスペックです。

レビューをチェックすると「お手入れがむずかしい」「ヒーターのコーティングがボロボロとはがれる」「水漏れしやすい」などの声が気になり、病院をイメージさせるデザインにも惹かれなかったので見送っています。

ニトリのスチーム加湿器(NI ウルーレ)を使って気づいた”ここがいい”

想像よりも使い勝手がよく、ほぼ毎日使っているニトリのスチーム加湿器。

実際に使ってみて気づいた、よかったポイントをご紹介します。

ニトリにはスチーム加湿器(NI ウルーレ)とそっくりなデザインで超音波式の加湿器があります。
購入するときにまちがえないよう、パッケージをよく確認してください

ころんとしたフォルムがかわいい

ニトリ スチーム加湿器の水タンク部分

水タンクが透けガラスのような素材なので減り具合をチェックしやすく、全体が清潔感のあるホワイトカラーで統一されています。

水垢やホコリが目立ちにくく、丸いフォルムが想像以上にかわいいです。

思ったよりもコンパクトな大きさなので、サイドテーブルに置いてもスペースをとりすぎず、インテリアとして馴染んでくれました。

のんびりねこ

サイズは幅19×奥行19×高さ21.3cm!控えめな大きさだけど最大8時間稼働してくれるよ

ニトリ スチーム加湿器の機能(スイッチ)

ON・OFFのスイッチのみで最低限の機能。

とにかくシンプルにつくられていて、いい意味で存在感が控えめです。

タンク内の水を使いきり給水ランプが赤点灯すると、ヒーターの運転も停止します。

寝ているときに水を使いきってしまってもムダに電気代を消費することはなさそうです。

加湿力に満足

ニトリ スチーム加湿器の加湿量

ニトリのスチーム加湿器(NI ウルーレ)を使って驚いたのは、蒸気のパワーです。

これまでデスク近くに置ける小型の超音波加湿器ばかり使っていたので、蒸気が数十センチしかのぼらず周りが水っぽくなるばかりで、大した加湿力を感じられていませんでした。

加湿器の威力ってこんなもんかな?と思っていましたが、ニトリのスチーム加湿器は約90cmの高さまで蒸気がのぼり、見た目でも加湿されている様子がわかります。

ao

写真ではわかりにくいですが蒸気がでてます!

勢いよく蒸気がでてくれるおかげで、ニトリ公式でおすすめされているサーキュレーターとのセット使いをしなくても、しっかりお部屋全体がうるおいます。

実際に湿度計をチェックすると、室温17~18度の夜に暖房器具を使っていない部屋の湿度が40%代から60%代に変わっていました。

のんびりねこ

サイドテーブルや台なんかに置いて高さをだすと蒸気がいきわたりやすいかも

スチーム加湿器は蒸気がでるまで時間がかかるといわれるとおり、スイッチを入れたらすぐに蒸気がでるわけではありません。

しかし1~2分すれば加湿されるので、タイムラグはまったく気になりませんよ。

ao

ちなみにスチーム加湿器と一緒に購入した「置き掛け兼用デジタル温湿度計(NT681)」を使っています

のんびりねこ

温湿度計も買っておいてよかったね!

温湿度計のおかげで加湿するタイミング・加湿をやめるタイミングがわかるようになり、スチーム加湿器と一緒に購入して正解でした。

冬はずっと乾燥しているイメージですが、室内だと天候や料理によって意外に湿度50%以上あるときが多く、無駄に加湿器を使わずにいられます。

急いで加湿したいときは、上にかぶせてあるフタを外した状態で運転するのがおすすめです。

蒸気がそのまま放出されスピーディに加湿できます。

思ったより掃除が楽ちん

ニトリ スチーム加湿器の吹き出し口

今まで使ってきた加湿器の経験から、掃除が面倒でとにかく大変なイメージが強いので、お手入れしやすさも欠かせない条件。

ニトリのスチーム加湿器は各パーツが大きくて、すべて分解できるのがいい!

説明書をみると各部分の名称がいくつもかかれているのでパーツが多いように思えますが、分解すると本体を含めて5パーツだけです。

水を流しながら手でなでるように洗うだけで全パーツ簡単にお手入れできます。

掃除中に「ここ洗いにくいな」と感じたことがなく、ズボラなわたしでもこまめにお手入れできるつくりがうれしいです。

ao

細かな凹凸がないのも楽ちんポイント!

沸く音が心地よくて眠りのBGMに

ニトリのスチーム加湿器を上からみた様子

加湿中はコポコポとお湯が沸く音がして、ちょうどいい環境音に。

家族がスチーム加湿器の音が心地よすぎてついお昼に寝てしまい、それ以降「ぐっすり眠りすぎて起きれないから夜は使わないで」といわれるほど。

物音に敏感で静かな方が寝やすいわたしでも、ニトリのスチーム加湿器ならつけっぱなしの状態で眠れました。

気になるお掃除・お手入れの仕方

具体的なお手入れ頻度・内容

  • 毎回:水タンク(振り洗い)
  • 週1:内部の各パーツ(水ですすぎ洗い)
  • 月1:全パーツ(クエン酸ぬるま湯ですすぎ洗いor拭き取り)

そもそもフィルターが必要ない加湿器の種類なので、つけ置きの作業がないのがいい!

リビングに設置している加湿空気清浄機のお手入れは、つけ置き洗いと本体のホコリを拭き取る作業などかなり手間がかかります。

フィルターのつけ置き洗いが必要な加湿空気清浄機とくらべて、各段にお手入れが楽でびっくりしました。

ao

あまりにも楽なので週1頻度でいい各パーツの水洗いをほぼ毎日やっています

蒸気の通路であるチューブは2~3日で少しぬめりを感じたので、こまめにチェックしたほうがよさそうです。

とはいってもスポンジで擦り洗いする必要はなく、指でサッとなでるだけでキュキュッときれいになるので、面倒に感じません。

ニトリ スチーム加湿器のヒーター周り

特に気になるのはヒーター周りのカルキ汚れです。

ヒーター部分にカルキ汚れが付着しやすいのは、ニトリに限らずすべてのメーカーでいえること。

お手入れしても(クエン酸清掃なし)写真のように白くこびりついてしまいますが、多少カルキ汚れが付着しても蒸気の出が悪くなるわけではないので安心してください。

ちなみにヒーター周りのカルキ汚れはクエン酸で掃除しても完全にとりきることはできません。

のんびりねこ

ヒーター周りのカルキ汚れって運転に問題ないの?

ao

2カ月以上使い続けてる今、カルキ汚れが目立ってもしっかり蒸気がでてるから大丈夫だよ!

しばらくするとスチームダクトの内側にもカルキ汚れが付着し、ザラザラとしてきます。

説明書にはありませんが、クエン酸を溶かしたぬるま湯に浸しておくとツルツルになるまできちんと落としきれました。

さいごに

ニトリのスチーム加湿器とあわせて温湿度計も購入し、今日まで自室が快適な環境に整っています。

夜通し加湿器を使うととんでもない結露がおこってしまうので、日中に湿度が低いときや夜寝る前までに湿度60%前後にあげておく使い方に落ち着きました。

実質1日に3~4時間しか運転していないので、電気代の心配はそれほどありません。

初のスチーム加湿器購入にニトリを選んで大正解です。

商品情報 – information –
  • 商品名:ニトリ「スチーム加湿器(NI ウルーレ)」(EH-N-31822)
  • 価格(税込):3,192円
  • サイズ:幅19×奥行19×高さ21.3cm
  • 重さ:約1.4kg
  • 定格消費電力:210W
  • 適用床面積(目安):木造和室約4畳、プレハブ洋室:約8畳
  • キーワード:ニトリ/スチーム加湿器/電気代/節約/お手入れ簡単
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