ライティングミスをゼロに『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』

校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術

webメディアの記事を執筆するライターにとって、納品前の最終チェックは校閲のような厳しい目が大切ですよね。

ao

本書はwebライターも必要な校閲スキルについて、具体例を交えながら紹介している本です!

言葉の誤用だけではなくファクトチェックなど、校閲はあがってきた原稿の隅から隅まで疑いの目でみる、信頼性のある記事を作るために必要な工程です。

『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』を読んで勉強になった6つのポイントから、webライターが身につけてほしい知識を厳選してご紹介します。

この記事はこんな方におすすめ
  • 誤字脱字などのミスが目立つ
  • クライアントさまからリピートしてもらえるようになりたい
  • ゆくゆくはライターから編集や校閲へポジションチェンジしたい
Contents

毎日新聞校閲グループによる「プロの校閲技術」

『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』は、五代紙のひとつである毎日新聞の校閲グループによる書籍です。

毎日新聞校閲グループの“間違いを見逃さないノウハウ”が詰まった一冊。

極力ミスをなくし、言葉のセンスを磨くためのコツを具体的に紹介しています。

ao

webライターにとってタメになる知識が盛りだくさん!

信頼性のある記事を書くには、初歩的なミスである誤字脱字はもってのほか。

ライターの記名記事でまちがった日本語が使われていると、読者に不安を与えてしまいます。

自信をもって「わたしが執筆した記事です!」といえるよう、本書でまちがえやすい表記や正しい言葉の使い方を覚えておきましょう。

校閲とは|根拠をふまえて赤字を入れる

改めて「校閲」とはなにかおさらいしましょう。

校閲とは文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること

大辞泉

校閲は誤った表記を直すとき、なぜ直すべきなのか明確な根拠をふまえたうえで赤字を入れます。

なぜなら「なんとなく」で訂正すると、記事ごとに表記のバラつきが起こり、信頼性のある記事を発信できないからです。

『校閲記者の目』を読むメリット

  • 校閲の具体的な仕事を知ることができる
  • 誤字脱字や文法ミスなどが減る
  • ライティング後のチェック精度があがる

本書を読む大きなメリットは、表現のニュアンスや文法など、これまでまちがって使っていた言葉を正しく表記できるようになることです。

ao

これは知ってる、これは初耳だ!というようにひとつずつチェックしながら読み進められるよ!

のんびりねこ

○×で書かれているからパラパラ流し読みしてても見やすいね~

フリーランスwebライターのわたしが『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』を読んで実感した、具体的なメリット3つを詳しくご紹介します。

校閲の具体的な仕事を知ることができる

本書ではチェックのプロである校閲記者でさえ見落としやすい、誤字や表現、文法などを具体例+解説のセットで紹介されています。

文章のどの部分に目をつけてチェックしているのかを知ることができ、具体的な校閲の仕事内容を理解できますよ。

新聞社ではディレクション業務を行う「編集」と、文章チェックを行う「校閲」にわかれています。

一方webメディアの場合、人員不足により編集が校閲(webメディアでは校正と呼ばれる場合が多い)を担うことも。

ao

ライターから編集にポジションチェンジを考えている方にとって知ってほしい知識ばかり!

のんびりねこ

もちろんwebライターにとっても必須のスキルだよ~

本書では第一章にテスト問題として、誤字脱字や誤った表現が使われているサンプルの新聞記事が掲載されています。
現在の文章力のチェックができるので、どの部分がまちがっていてどのように直したらいいのか考えてみましょう。

誤字脱字や文法ミスなどが減る

紙面とweb記事は、読者にとってわかりやすく読みやすい文章を届けるという点が一致しています。

誤った表記を知ることで致命的な誤字脱字や文法ミスが減り、わかりやすいライティングにつながるのです。

クライアントさま

納品された記事に誤字脱字があると、もう一度依頼しようと思えないな

ao

校閲スキルをつければ信頼してもらえる&リピート受注にもつながるよ!

ライティング後のチェック精度があがる

校閲の細かなチェック工程を知ると見直しの意識が高まり、ライティング後のチェック精度がアップします。

のんびりねこ

この表記って正しいの?

というように丁寧に見直しができ、文章の正確性とわかりやすさアップに!

また「どっちの漢字があってる?」「どっちの表現ならわかりやすいかな?」などと迷う時間が減り、ライティング効率もよくなります。

webライターが知るべき6つの知識

  1. 誤字・異字同訓
  2. 数字、単位、記号
  3. 事実誤認、覚え違い
  4. 表現のニュアンス
  5. 固有名詞
  6. 文法と文脈

本書で解説されているまちがえやすい日本語は、6つの章にわけられています。

具体的な例や赤字が入った原稿をみることができ、実際の新聞原稿と照らしあわせながら知識を身につけられますよ。

ao

なるほど!おもしろい!と思った知識がたくさんありました

なかでも特に勉強になった知識について、6章それぞれから厳選してご紹介します。

誤字・異字同訓

×
お坊さんが修業するお坊さんが修行する
文章修行に励む文章修業に励む
  • 修行:仏法や武道などを修めること
  • 修業:学問・技芸・職業などを修めること
のんびりねこ

意識してチェックしないと見落としやすい言葉だ!

ao

間違えやすい言葉はまだあるよ!

こえる
  • 超える:上にでる、超過
  • 越える:通り過ぎる、年月を経る

「超える」は「超満員」や「超常現象」という言葉のように、一定レベルよりも高くなるイメージ。

「越える」は「越冬」や「越境」という言葉のように、ある一点よりも水平に向こう側へ行くイメージです。

それぞれの言葉がもつイメージを覚えれば、まちがえて使ったり迷ったりする心配はありませんね。

数字、単位、記号

のんびりねこ

数字ってまちがえることある?

ao

意外と侮れないのが数字や記号なんだよ

「いちにんまえ」を漢字で書くと?

「一人前」「1人前」どちらも正解。

しかし落とし穴が!

  • 一人前:独立した社会人である、成人である、技芸・学問などが一応の水準に達していること
  • 1人前:ひとり分の量

ライティング中に素早く漢数字 or アラビア数字を判断できるよう、ほかの数字に置き換えにくいものは漢字と覚えておくのがコツです。

「一度もない」「二番煎じ」「三度目の正直」などの慣用表現はほかの数字に置き換えられないので、アラビア数字ではなく漢数字で表記する。

のんびりねこ

たしかに「二度もない」「三番煎じ」だと意味が通じないね

しかし「一つ」のように「一(いち)」を「ひと」と読む場合は、ひらがなにするのがおすすめです。

  • どれひとつとっても
  • 一人ひとり
  • 一つひとつ

このようにあえて「ひらがな」を使うことを“漢字を開く”といい、読みやすい文章の工夫として知られています。

「ハッシュタグ」を表す正しい記号は?

「♯」ではなく「#」

  • ハッシュタグ「#」:横棒が水平の番号記号
  • シャープ「♯」:横棒が右上がり、半音上げる音楽記号

ハッシュタグの正しい記号は、横棒が水平の「#」です。

電話の音声案内で「シャープを押してください」といわれますが、ボタンに表記されているのは「#(ハッシュタグ)」なのでまちがえやすいですよね。

のんびりねこ

「シャープ」って打ったときの文字変換にどっちも表示されてるよ

ao

ややこしいけど、“半音上がるシャープは横棒も上がる(♯)”って覚えればいいんじゃないかな?

事実誤認、覚え違い

なんとなく見聞きした言葉を覚えまちがいしているのはよくあります。

なかでも祝日の正式名称はまちがえやすいです。

×
建国記念日建国記念の日
子どもの日こどもの日

祝日の正式名称は「国民の祝日に関する法律」に定められています。

なかでも「建国記念の日」がややこしいです。

建国記念の日は、建国された日ではなく“建国されたことを祝う日”なので「~の日」とつきます。

新年の干支について触れるときも要注意。

干支の紹介

× 2021年の干支「辛丑」の置物
○ 2021年の干支「辛丑」にちなんだ置物

干支に関する置物を紹介するときは「~にちなんだ」と表記します。

なぜなら元は干支と動物は関係なく、覚えやすいように年の順番を表す十二支と動物がリンクしているだけだからです。

「~にちなんだ」と表現することで、干支と動物がイコールではないことを表します。

年間行事や祝日に関するコラム記事のライティングをするときは、まちがえないよう注意しましょう!

表現のニュアンス

「うれしい」「悲しい」といった直接的な感情をあらわす言葉を使わずに、仕草で登場人物の感情をイメージさせる表現方法があります。

よく使われる描写だからこそまちがえやすく、一部が変わるだけでなんとなく違和感のある表現になることも。

笑顔がこぼれる笑みがこぼれる
目をぬぐう涙をぬぐう
目頭をぬぐう
のんびりねこ

左側の表現でも伝わるけど、なんとなくしっくりこないなあ

「笑顔」がこぼれるよりも「笑み」がこぼれた方が豊かな表情を感じられますよね。

「目」をぬぐうよりも「涙」をぬぐったほうがしっくりきます。

表現のニュアンスに加えて、重複にも注意しましょう。

笑顔の表現

× 満面の笑顔
○ 満面の笑み 

誤った表現は「面」と「顔」で意味が重複しています。

「頭痛が痛い」「一番最初」と同じように重複しているので、使わないように気をつけてください。

固有名詞

人名だけではなく、キャラクター名や社名、商品名をまちがえるのは、webライターにとって致命的なミスです。

のんびりねこ

人名をまちがえると相手に失礼だよね

ao

キャラクターや商品のPR記事で固有名詞をまちがえると、webライターとしての評価がだだ下がり……

まちがえやすい固有名詞

×
タッパー、タッパーウェア食品保存容器
マジックフェルトペン
セロテープセロハンテープ
万歩計、万歩メーター歩数計、歩数メーター

×欄にある名称は商標名なので、その商品を紹介しない限りライティングで使うのはNGです。

のんびりねこ

知らないとつい使っちゃう名称ばかりだ……

特にランキング形式やおすすめ商品を紹介する記事を書いているwebライターの方は、誤って使わないようチェックしておきましょう!

文法と文脈

本書で書かれている「文法と文脈」の章は、webライターにとって基礎的な知識が紹介されていました。

毎日新聞の校閲記者も迷いやすい日本語としてあげられたのは「はやい」の漢字です。

はやい
  • 早い:時間的に前である
  • 速い:スピードがはやい

「早い」は「会社につくのがはやい」「はやく起きた」というように、物事を始めたり終わったりする時期・時刻が前であることを表すときに使います。

「速い」は「歩くのがはやい」「呼吸がはやい」というように、一定の距離を動いたりある行為を行ったりするときに要する時間が少ないことを表します。

のんびりねこ

たしかに「はやい」って書くとき、どっちだろうって考えちゃうなあ

ao

迷いやすい漢字は、使い方と例文をセットでメモ(スプレッドシートやevernoteなど)しておくと、ライティング中にサッと見返すことができるよ!

さいごに

本書では主に言葉の誤用を中心に解説されていますが、校閲はファクトチェックも行う大切な仕事です。

webライターが納品した記事は、編集や校閲のチェックを受けて発信されますが、場合によっては納品した記事がそのままアップされることも。

もし記名記事に誤字脱字や誤った言葉の使い方があると、それだけで「この記事に書かれていること信頼できるの?」と不信感を与えてしまいます。

のんびりねこ

フィードバックをもらったら、ラッキー♪って感じで受け止められるといいね~

ao

修正がかえってくると落ち込むこともあるけど、一つひとつ身につけていけばゆくゆくはミスゼロの記事に!

本書を読んで知らなかった知識や、まちがって使っていた言葉を発見したらぜひ覚えるようにしましょう。

webライターとしての成長につながりますよ。

商品情報 – information –
  • 書籍名:校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術
  • 価格(税込):1,540円/Kindle1,300円
  • 著者:毎日新聞校閲グループ
  • 発売日:2017年9月1日
  • キーワード:校閲、校正、文章術
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